後縦靭帯骨化症(OPLL)とは

2011年1月28日(金曜日)何の前触れも無く聞かされた病名です。
2010年12月12月4日(土曜日)に言われた「頸椎症性脊髄症」もショックでしたが、「頸椎後縦靭帯骨化症」はもっとショックでした。
本人に隠されていないのが、まだましと考える事にしました。

後縦靭帯骨化症は難病です。
昭和55年12月01日に対象指定された、疾患番号22番の特定疾患です。
しかし、後縦靭帯骨化症と診断されても症状が進む人、止まる人がいます。
絶対に症状が進むとも言えないのがこの病気の厄介なところです。

下記に示すのは、難病情報センター殿 より引用した、後縦靭帯骨化症の診断と特定疾患の対象範囲です。

22.縦靭帯骨化症・55.黄色靭帯骨化症
1.主要項目
  (1) 自覚症状ならびに身体所見
①四肢・躯幹のしびれ、痛み、感覚障害
②四肢・躯幹の運動障害
③膀胱直腸障害
④脊柱の稼動域制限
⑤四肢の腱反射異常
⑥四肢の病的反射
(2) 血液・生化学検査所見
一般に異常を認めない
(3) 画像所見
①単純X線
側画像で、椎体後縁に接する後縦靭帯の骨化像または椎間孔後縁に嘴状・塊状に突出する黄色靭帯の骨化像がみられる。
①単純X線
側画像で、椎体後縁に接する後縦靭帯の骨化像または椎間孔後縁に嘴状・塊状に突出する黄色靭帯の骨化像がみられる。
②CT
脊柱管内に後縦靭帯または黄色靭帯の骨化がみられる
③MRI
靭帯骨化巣による脊髄圧迫がみられる
 
3.診断
  画像所見に加え、1に示された自覚症状ならびに身体所見が認められ、それが靭帯骨化と因果関係があるとされる場合、本症と診断する。
 
4.特定疾患治療研究事業の対象範囲
  下記(1)、(2)の項目を満たすものを認定対象とする。
  (1) 画像所見で後縦靭帯骨化または黄色靭帯骨化が証明され、しかもそれが神経障害の原因となって、日常生活上支障となる著しい運動機能障害を伴うもの。
 
  (2) 運動機能障害は、日本整形外科学会頸部脊椎症性脊髄症治療成績判定基準(下記表)の上肢運動機能と下肢運動機能能で評価・認定する。
頸髄症:Ⅰ.上肢運動機能、Ⅱ.下肢運動機能能のいずれか2点以下
(ただし、Ⅰ、Ⅱの合計点が7点でも手術治療を行う場合は認める)
胸髄症あるいは腰髄症:Ⅱ.下肢運動機能能の評価項目が2点以下
(ただし、3点でも手術治療を行う場合は認める)

次の表は、日本整形外科学会頸部脊椎症性脊髄症治療成績判定基準(抜粋)です。
Ⅰ.上肢運動機能
  0. 箸又はスプーンのいずれを用いても自力では食事をすることができない。
1. スプーンを用いて自力で食事ができるが、箸ではできない。
2. 不自由ではあるが、箸を用いて食事ができる。
3. 箸を用いて日常食事をしているが、ぎこちない。
4. 正常
注1 きき手でない側については、ひもむすび、ボタンかけなどを参考とする。
注2 スプーンは市販品を指し、固定用バンド、特殊なグリップなどを使用しない場合をいう。

Ⅱ.下肢運動機能能
  0. 歩行できない。
1. 平地でも杖又は支持を必要とする。
2. 平地では杖又は支持を必要としないが、階段ではこれらを要する。
3. 平地・階段ともに杖又は支持を必要としないが、ぎこちない。
4. 正常
注1 平地とは、室内又はよく舗装された平坦な道路を指す。
注2 支持とは、人による介助、手すり、つかまり歩行の支えなどをいう。
上記表は、難病情報センター殿 より引用